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インタビュー 「未来の世代にきれいな空気を!」

インタビュー 「未来の世代にきれいな空気を!」
~第9期推進員府内各地で活躍中!~

 第4期から推進員として活動されている中村和歳さんにインタビューを行いました。次の世代にきれいな空気を残したいと考え、再生可能エネルギーの普及に積極的に取り組まれています。今回はその活動内容についてご報告します!

中村さんは、長年学校の先生をされてきて退職するときに「後世に何を残せるのか、何を残すべきなのか」と自問したところ、「これからは子どもたちに少しでもきれいな空気を残したい」と考えて太陽光発電を自宅の屋根に設置しました。中村さんが太陽光発電を設置したのは2001年。現在のような買取制度が生まれる前の時代で、周りにはほとんど太陽光発電を設置している人がいない時代のことです。

太陽光発電を設置したあとは、子どもたちを連れて海外のCOPに参加したり、2009年からは京都府地球温暖化防止活動推進員になったりとさまざまな環境活動に携わるようになりました。その中で、中村さんは家庭向け太陽光発電設置者同士の情報共有、サポートを目的としたPV-Netに参加し、PV-Net京都支部の立ち上げから現在まで世話人をされてきました。PV-Netでは、毎月の発電量を記録し近隣の会員と発電量を比較することで、発電所オーナーとしてきちんと発電できているか確認しています。

PV-Net京都支部では、それ以外にも、年に2回ほど外部の講師を呼んで再生可能エネルギーに関するイベントを実施しています。最近の9月にも、太陽光発電のFIT(固定価格買取制度)が終わったあと、太陽光発電で作った電気をどのように使っていくことが環境によいのか情報共有をするために「直前対策!みんなで考えよう卒FIT」というイベントを実施しました。

こうした地道な活動は、他の人だけでなく中村さん自身にも役にたちました。毎月の太陽光発電の発電量を記録して近隣の会員と比較することで、パネルの不具合を発見することができました。それによって、メーカーに無料で交換してもらったのです。「他の人と比べることで、発電量が減少していたことがよくわかった。また、メーカーに対して不具合の確認をするときも、仲間がいることで心強かった」とのことです。

最近では、頻発する災害に備えるために、太陽光発電の自立運転の練習を行いました(記事はこちら「停電のときに太陽光発電を使える?」https://kyoto-saiene.net/?post_type=faq&p=4535)。いままでは自立運転を行う機会は幸いにもなかったけれど、もしもに備えるために改めての確認です。実際に実験することで、自立運転専用コンセントの位置、新しい説明書、家電につなげるために長めの延長コードが必要なこと、モニターの操作がやや複雑だったことなど多くの発見があったそうです。「実際に自立運転を実践することで納得することが多かった。みなさんもやってみてほしい」とのことです。

太陽光発電の先駆者ともいえる中村さん、これからも注目です!