事業内容

「異なりを楽しんで共に生きる」長岡京市でSDGs交流会:西村日出男さん

~第10期推進員 府内各地で活躍中!~

「異なりを楽しんで共に生きる」長岡京市でSDGs交流会
西村日出男さん

府内各地で活躍する京都府地球温暖化防止活動推進員をご紹介するコーナー。
今回は、今年の5月から長岡京市環境の都づくり会議の代表となった西村日出男さんにインタビューしました。
これまでにも、長岡京市で環境教育ミーティングを100回開催してきた西村さん。
昨年からは新たに、長岡京市のSDGs交流会を企画・実施しています。
「SDGsの活動を2030年まで、できる限りやりたい」。
地域のつながりを大切にしてきた西村さんの活動をご紹介します。

長岡京市環境フェアにて奥様と
長岡京市環境フェアにてご夫婦で

 


コロナ禍の中でのSDGs交流会

昨年、長岡京市で第1回SDGs交流会を企画した西村さん。当初は3月に予定していたところ、コロナ禍の影響で、6月に延期、さらに9月に延期となって、ようやく実施にこぎつけたとのこと。交流会は、行政の環境部署や教育部署、市民団体の方など、多種多様な立場の6名が話題提供されるという、もりだくさんの内容でした。

「SDGs目標達成の期限まで、あと9年。SDGsの認知度は上がってきていると思います。でも一方で、具体的に何をしていったら良いかわからないという声もよく聞きます。長岡京市でもSDGsを推進していきたい。そのために、様々な立場の方のお話を聞いて、参加者みんなで意見交換できる交流会があると良いじゃないですか」と西村さん。
話題提供の方のスライド資料や、意見交換の内容・感想なども、全部ホームページに掲載しておられます。それは、あとから誰でも見ることができるというのも大事な事だ、という思いからだそうです。

第2回SDGs交流会は、今年の9月12日に企画されていましたが、こちらも緊急事態宣言が出たため10月31日に延期。でも、西村さんは前向きです。
「今回も、青年会議所の方、行政の方、企業の方、社労士の方など、色々な立場の方がお話してくださいます。会場の人数制限などもありますが、しっかり時間もとって、自由な交流ができる場にしたいです」

長岡京市SDGs交流会のホームページ
10月31日 第2回SDGs交流会
https://nagaokakyo-sdgs-em.jimdofree.com/

 

SDGsと共生

今年3月まで大学で道徳教育を教えていたという西村さん。道徳教育の内容としてもSDGsを取り上げることができるのでは、と考えているそうです。
「道徳でもそうですが、最後には環境を大切にする“生き方”の問題だと思っています。共に生きる“共生”がSDGsでは重要なポイントです。環境問題も、人間と他の動植物との共生と捉えることができます」
「私は、異楽(いらく)共生という言葉を使っています。みんな異なっているけれども、異なりがわかるということは、きっと何か共通のことがベースにあるからこそ、異なりに気が付けるんだと思います。異なりを楽しむことで、みんな、もっと生き生きできるようになります」
どんなことでも、楽しみながらということが大切、と西村さんは強調されます。

 

人と人が「つながる」場づくり

もともと教育と自然に関心があったという西村さん。長岡京市に越してきたとき、たまたま自宅の近くのまちあるきイベントに参加したことが、長岡京市環境の都づくり会議の会員になるきっかけだったとか。
「当時の代表から、何か新しいことができない? と言われたんです。そこで、環境教育ミーティングを企画しました。自分に興味があって聞きたいお話があり、せっかくだから何人かで聞き、話し合いましょう、という感じで。2002年から2か月に1回、17年間で100回実施しました。キリの良い100回でこちらは終了して、いまはSDGsを地域に推進しようと力を入れています。目標年度の2030年まで毎年SDGs交流会を実施することを目標にしています」

第100回環境教育ミーティングで講師を務める西村さん(2018年11月15日)
第100回環境教育ミーティングで講師を務める西村さん(2018年11月15日)

教えてもらうことや、学び続けるのが好きなんでしょうね、と西村さん。公民館と共催して、長岡京市民大学を企画・運営したり、川柳グループで作品を紹介し合ったり等、様々な分野で人と人がつながる場を作り続けておられます。

「歴史や文化もそうだけれども、人とのつながりは楽しいし、人を豊かにしてくれます。自分が住んでいるところだからこそ、素晴らしいところにしたいじゃないですか」そうおっしゃいます。

 

長岡京市環境の都づくり会議

西村さんは、代表を務める長岡京市環境の都づくり会議の魅力を次のように語ります。

「昔から、地域をまきこんだ楽しい活動が多いんです。例えば、竹林再生の活動では、放課後に小学生の子どもたちと一緒に竹林へ行き、竹を切ったり弓を作ったり、竹のお話をしたりしています。タケノコ堀りをして、持ち帰り切れないぐらい収穫したり。七夕に、竹を幼稚園や支援学校に提供することもあります。いま、学校教育そのものが、地域と一緒にやろうというのが国の方針でもありますので、こちらが文化祭に呼ばれたりします。」

長岡京市環境の都づくり会議 竹林再生プロジェクトの活動風景
長岡京市環境の都づくり会議 竹林再生プロジェクトの活動風景

「竹林で百人一首を楽しむ企画も実施しています。今後は、竹ドミノ牌や楽器を作るなどもしてみたいね、という話も出ています」。都づくり会議では、竹林再生も含めると、7つもプロジェクトが動いています。コロナの影響もあり、なかなか思うように活動ができない中でも、工夫しながら活動を続けておられます。毎年、中央公民館で実施されていた長岡京市環境フェアは、今年はラジオ出演を予定されているとか。

「環境の都づくり会議で新しくパーカーを作りました。でも、着る機会があまりなくて…。早くみんなで、気兼ねなく活動できるようになりたいですね」

長岡京市環境の都づくり会議 打ち水イベント(2021年8月5日)
長岡京市環境の都づくり会議 打ち水イベント(2021年8月5日)

 

 

 

長岡京市環境の都づくり会議
https://kankyonomiyako.jimdofree.com/