エネルギー・設備

快適さはそのままに、設備から省エネへ。
選び方・使い方・買替えで、家庭のエネルギーを無理なく減らします。
家庭の省エネは、暑さや寒さを我慢することではありません。暮らしや住宅に合う設備を選び、上手に使い、買替えの機会に性能を高めることで、快適さを保ちながら使うエネルギーを減らせます。
持ち家・賃貸住宅を問わず、京都府内の一般家庭を対象に、エアコン、給湯器、家電、照明、換気設備、HEMSなどの確認ポイントをご紹介します。
こんなお悩みはありませんか?

- 古いエアコンや冷蔵庫を、いつ買い替えればよいか迷う
- 省エネ性能の表示を見ても、どこを比べればよいか分からない
- 給湯器が故障する前に、次の機種を考えておきたい
- ガスや灯油から電気設備へ替えた方がよいか知りたい
- 賃貸住宅でもできる省エネを知りたい
- 見積書や事業者の提案内容を一緒に整理したい
買替えを急いでいない段階でも大丈夫です。今の機器の型番、設置場所、家族人数、使い方を確認しておくと、故障時にも落ち着いて選べます。
1.買替えで確認したい4つのこと
今の機器を知る
型番、購入時期、能力、年間消費電力量、燃料、故障や不調の有無を確認します。
使い方に合わせる
部屋の広さや断熱性能、家族人数、使用時間、必要な容量を整理します。大き過ぎる機器が必ず省エネとは限りません。
設置条件を確認する
本体寸法だけでなく、搬入経路、放熱や点検の空間、配管、排水、室外機、分電盤、管理規約も確認します。
表示を比べる
統一省エネラベル、省エネ基準達成率、年間消費電力量などを、同じ種類・大きさの製品同士で比べます。
年間消費電力量は、一定の条件で計算した比較の目安です。実際の使用量は、人数、設定、住宅性能、気候などで変わります。
2.エアコンを選ぶ・使う

買替え時に見るところ
- 統一省エネラベル、省エネ基準達成率、年間消費電力量
- 冷房能力・暖房能力と、低い外気温での暖房能力
- 部屋の広さだけでなく、断熱性能、窓の大きさ、日当たり、最上階かどうか
- 室内機・室外機の寸法、配管経路、電源や専用回路
- 掃除のしやすさ、必要な機能、修理や手入れのしやすさ
「○畳用」の表示だけで決めず、住宅の条件も販売店や設置事業者へ伝えましょう。断熱性の高い部屋では、必要な能力が変わる場合があります。
暖房にもヒートポンプエアコンを
エアコンは、空気中の熱を移動させるヒートポンプ機器です。室内で燃料を燃やさないため、暖房にも活用できます。京都府北部や山間部、断熱性の低い住宅では、低温時の暖房能力、霜取り運転、補助暖房の必要性も確認しましょう。
今あるエアコンを上手に使う
- フィルターを定期的に確認し、説明書に沿って掃除する
- 室外機の吹出口や吸込口を物、落ち葉、雪などでふさがない
- カーテンや日よけ、扇風機やサーキュレーターも組み合わせる
- 短時間に何度も電源を切るより、室温と体調を見ながら無理のない設定にする
3.給湯器は、家族・住宅・設置場所で選ぶ

給湯は家庭で使うエネルギーの大きな部分を占めます。故障すると急いで同じ種類へ交換しがちなので、使えているうちに次の選択肢と設置条件を確認しておきましょう。
| 種類 | 特徴 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| エコキュート | 空気の熱を利用する高効率な電気ヒートポンプ給湯器です。再生可能エネルギーとも組み合わせやすい設備です。 | 貯湯タンクと室外機の場所、家族人数に合う容量、運転音、搬入経路、寒冷地仕様、電気工事を確認します。 |
| おひさまエコキュート | 主に昼間に湯を沸かし、太陽光発電の電気を自宅で使いやすくします。太陽光発電がある家庭では特に検討したい選択肢です。 | 対応機種、制御方法、昼間の発電量と湯の使い方、電気料金の契約を確認します。 |
| エコジョーズ | 排熱を回収する高効率なガス給湯器です。ガス給湯器を選ぶ場合は、できる限り検討したい機器です。 | 運転時にドレン水が出るため、適切に排水できる場所と配管が必要です。 |
| ハイブリッド給湯器 | ヒートポンプとガスを組み合わせ、多量のお湯にも対応しやすい方式です。 | 本体価格、設置場所、ガス・電気・配管工事、家族の湯の使い方を確認します。 |
| 電気温水器 | 電熱で湯を沸かすため、一般にヒートポンプ式より多くの電気を使います。 | 交換時は、設置できるならエコキュートへの変更を優先して検討します。 |
| 従来型ガス・石油給湯器 | 今すぐ交換できない場合でも、次の買替えで高効率給湯器を選べるよう準備できます。 | 配管、排水、電源、タンクや室外機の場所を事前に確認します。 |
| 太陽熱利用設備 | 太陽の熱で湯をつくります。年間を通して多くのお湯を使う家庭では有力な選択肢です。 | 屋根・地上の設置場所、日当たり、給湯器との接続、凍結対策、点検方法を確認します。 |
家族人数、湯の使用量、住宅の断熱、浴室の使い方、設置空間、騒音への配慮、集合住宅の規約、初期費用と維持費を一緒に見ます。
給湯省エネ事業は、対象製品・登録事業者・申請時期などに条件があり、予算上限に達すると受付を終了します。契約前に公式サイトで最新情報を確認してください。
4.省エネ家電・照明を選ぶ

冷蔵庫
家族に合う容量、年間消費電力量、本体寸法、扉の開き方、放熱に必要な空間を確認します。大き過ぎる容量や設置空間不足を避けましょう。
照明
買替えではLEDを基本に、明るさ、光の色、調光、器具との適合を確認します。器具一体型は、器具ごとの交換時期も考えます。
テレビ
画面の大きさと年間消費電力量を比べます。部屋に合う大きさを選び、明るさの自動調整や無操作電源オフも活用します。
洗濯機・乾燥機
容量、水量、乾燥方式、手入れのしやすさを確認します。乾燥をよく使う家庭では、ヒートポンプ乾燥方式も選択肢です。
調理機器
ガス・IHの特徴、調理方法、換気、分電盤、対応する鍋を確認します。ふたや圧力鍋、余熱も上手に使います。
換気設備
24時間換気は基本的に止めず、給気口とフィルターを掃除します。交換時は風量、音、消費電力、掃除のしやすさを比べます。
HEMS・省エネ表示機器
電気の使用量を時間帯や機器別に見える化し、使い方を見直す手掛かりにします。太陽光発電や蓄電池、対応家電との連携も確認します。
買替え前の採寸
本体だけでなく、搬入口、扉や引き出しを開ける空間、コンセント、排水、放熱、点検のための空間も測ります。
5.今ある機器も、工夫で省エネに
買替えだけでなく、日常の小さな確認も大切です。安全や健康を損なう我慢はせず、機器が本来の性能を出せる状態にしましょう。
- エアコン、換気扇、乾燥機などのフィルターを説明書に沿って掃除する
- 冷蔵庫や室外機の周りに、放熱や通風のための空間を確保する
- 冷蔵庫の温度設定を季節や食品量に合わせ、扉の開閉を短くする
- 照明やテレビは必要のない場所・時間に消し、自動オフ機能を活用する
- 洗濯・乾燥は詰め込み過ぎを避け、生活に合う範囲でまとめて行う
- 給湯温度や追いだき回数を見直し、家族で入浴時間を近づける
- HEMSや電力会社の見える化サービスで、使用量が増える時間を知る
設定や使い方を一つ変えたら、電力の見える化や検針票で変化を確認します。家庭に合わない工夫を無理に続ける必要はありません。
6.ガス・灯油から、ヒートポンプ機器への切替えを考える
ヒートポンプは、電気を使って空気中の熱を移動させる仕組みです。エアコンやエコキュートは、電熱だけで同じ熱をつくる機器より効率よく使える場合が多く、再生可能エネルギーが増えるほど脱炭素との相性もよくなります。
ガス・灯油機器が故障する前に、次の買替えでエアコン暖房やエコキュートへ切り替えられるか確認しておくことをおすすめします。
切替え前の確認
- 住宅の断熱性能と、必要な暖房・給湯能力
- 分電盤、契約容量、専用回路、200V電源
- 室外機や貯湯タンクの置き場所、搬入経路、運転音
- 給排水、配管、凍結対策、停電・災害時の使い方
- 賃貸住宅や集合住宅の所有者・管理会社・管理組合の許可
- 初期費用、維持費、修理、補助制度
7.家庭ごとの簡単なモデルケース
賃貸住宅でエアコンを買い替える
管理会社へ確認し、部屋の広さ、電源、配管穴、室外機置場を確認。統一省エネラベルと年間消費電力量を比べます。
電気温水器を使っている持ち家
故障前に、エコキュートのタンク・室外機の場所、家族人数に合う容量、電気工事、支援制度を確認します。
太陽光発電がある家庭
昼間の発電を自宅で使える、おひさまエコキュートやHEMSとの連携を検討します。湯の使用量と運転設定も確認します。
タンクの場所が取りにくい家庭
薄型エコキュート、ハイブリッド給湯器、エコジョーズなどを、排水・騒音・配管・費用も含めて比べます。
8.支援制度・公式資料を確認する
高効率給湯器や省エネ家電には、国・京都府・市町村の支援制度を利用できる場合があります。対象機器、購入前の手続き、登録事業者、受付期間、他制度との併用などを、契約前に確認してください。
2026年9月13日確認時点では、京都市内の住宅で使っているエアコン・冷蔵庫を、登録店舗で対象製品へ買い替える京都市民が対象です。受付期間中でも予算上限に達すると終了します。最新の対象・条件・受付状況は公式サイトで確認してください。
9.事業者・見積りをどう選ぶ?
設備交換は製品の性能だけでなく、住宅に合う機種選定と、適切な設置工事が重要です。複数の見積りでは、同じ条件で比べましょう。
- メーカー・製品名・型番、能力、容量、年間消費電力量
- 本体、工事、電気・配管・排水工事、撤去・処分などの費用内訳
- 室外機、貯湯タンク、排水、配管の位置と、周囲への音の配慮
- 追加工事が必要になる条件
- 保証、故障時の連絡先、点検・手入れ方法
- 補助制度の対象製品・登録事業者か、誰が申請するか
この相談窓口では、特定の商品や事業者を推薦したり、見積額が適正だと保証したりすることは行いません。一方で、見積書の確認点や、複数の提案をどう比べるかは一緒に整理できます。
10.住まい・太陽光・EVも一緒に考える
設備の性能は、住宅の断熱、太陽光発電、蓄電池、EV・V2Hとも関係します。エアコン交換の前に断熱を見直す、太陽光発電と給湯時間を合わせるなど、住まい全体で考えると効果的です。
ここまで見ても迷ったら、ご相談ください

すべてを自分で調べてから相談する必要はありません。「エアコンの能力はどれが合う?」「電気温水器から何に替えればよい?」「見積書の違いが分からない」「賃貸でもできることはある?」といった段階でも大丈夫です。


